パスワード保護|
DeployPages Team
/2026-05-28/12 min read

パスワード保護付き静的サイト:認証機能を作らずに限定プレビューを共有する

静的サイトのプレビュー、クライアントレビュー、社内ドキュメント、ポートフォリオ、公開前のランディングページにパスワード保護を使うための実務ガイド。完全なアプリ認証との違いも整理します。

静的サイトは、アップロードした瞬間に公開 Web へ出してよいとは限りません。

クライアント向けプレビューには仮文言が残っているかもしれません。ポートフォリオのケーススタディは、特定の採用担当者だけに見せたい場合があります。社内ドキュメントはチームには必要でも、検索結果に出るべきではないことがあります。公開前のランディングページは、ドメインを共有する前に関係者確認が必要です。

こういう場面でパスワード保護が役に立ちます。これは完全な ID 管理システムではありません。静的コンテンツを見る前に、共有パスワードで一段だけ止めるための仕組みです。

公開前の静的サイトプレビューがパスワード画面の後ろに置かれている様子

パスワード保護が向いている場面

静的サイトには、公開前の限定共有フェーズがよくあります。サイトは完成している。ファイルもある。リンクも開ける。ただし、見る人はまだ限定したい。

用途パスワードが役立つ理由
クライアントレビュー公開前に実際の URL で関係者が確認できる。
社内ドキュメントチーム用のノート、ハンドブック、プロジェクトページを不用意に公開せず共有できる。
非公開ポートフォリオ選んだケーススタディだけを採用担当者、クライアント、面接官に送れる。
学生・チームプロジェクト何を公開し続けるか決める前に、評価者だけが確認できる。
キャンペーン準備文言、計測リンク、素材、モバイル表示を告知前に確認できる。
PDF や資料の束ドキュメント、ファイル、参考資料を 1 つの静的ページで限定共有できる。

目的は、狙って攻撃してくる相手を止めることではありません。レビュー、修正、承認の途中で、意図せず広く出回ることを避けるためです。

パスワード、noindex、完全な認証の違い

これらは別の道具です。同じものとして扱うと期待値を間違えます。

方式できることできないこと
パスワード保護サイト配信前に共有パスワードでカジュアルなアクセスを止める。ユーザーアカウント、権限、監査ログ、SSO は作らない。
noindex検索エンジンに、そのページを検索結果へ出さないよう伝える。URL を知っている人がページを開くことは止めない。
robots.txtクローラー向けにパスの指示を公開する。公開ファイルなので、保護として扱うべきではない。
完全なアプリ認証ユーザー、セッション、権限、ID フローを管理する。静的ホスティングだけではなく、アプリ側のロジックが必要。
ネットワークアクセス制御IdP、端末、IP、組織ポリシーでアクセスを制限する。多くのクライアントプレビューには重すぎる。

Google は noindex をインデックス制御として説明しています。検索結果に出したくないページには有効ですが、アクセス保護ではありません。Cloudflare Access や Vercel Deployment Protection は、アプリケーションやデプロイ向けのより強いアクセス制御です。シンプルなパスワードゲートはその中間にあります。

ホームだけでなく静的サイト全体を守る

静的サイトは index.html だけではありません。

ホームだけが保護されていても、画像、スクリプト、PDF、深いリンクが公開されたままだと、プレビューは漏れる可能性があります。実用的な保護は、ページを構成するファイルも含めて、公開体験の前に置かれるべきです。

保護リンクを送る前に確認したい場所:

パスの種類確認すること
ホーム最初の訪問でパスワード画面が出る。
深いリンクプロジェクトページ、docs、キャンペーン下層ページもアクセスを要求する。
アセット画像、PDF、スクリプト、ダウンロードが分かりやすい直リンクで露出していない。
フォームフォームがある場合、アクセス後に正しく動作する。
エラーページ404 や fallback が機密文言やファイル名を見せない。

これはポートフォリオやクライアント案件で特に重要です。ホームを伏せても、未公開スクリーンショットが /assets/client-redesign-final.png で開けるなら意味が薄くなります。

パスワード運用を決める

共有パスワードは運用が簡単です。ただし、雑に扱うべきではありません。

状況実務上の扱い
短いレビュー 1 回強い共有パスワードを使い、レビュー後に変更する。
複数のクライアントチーム見る人を分けたい場合は、プロジェクトやレビューリンクを分ける。
リンクが広く転送されたパスワードを変更し、必要な人だけに新しいものを送る。
プロジェクトを公開する最終承認とドメイン公開後に保護を外す。
仕事が引き続き機密公開ページは伏せた内容にし、詳細は承認済みの人だけに見せる。

クライアントレビューに、推測しやすい冗談のようなパスワードを使うのは避けましょう。十分に長いものを使い、案件の機密度に合う経路で共有します。

パスワード保護だけでは足りない場面

パスワード保護は軽いから便利です。そして、その軽さが限界でもあります。

次のような要件がある場合は、アプリ側の認証設計が必要です。

  • 個別のユーザーアカウントや招待。
  • ユーザーごとに異なる権限。
  • Google Workspace、Microsoft Entra、Okta などによる SSO。
  • 誰が何を見たかを示す監査ログ。
  • 法務、契約、コンプライアンス上のアクセス要件。
  • 全員のパスワードを変えずに 1 人だけ失効させること。
  • 顧客データ、決済情報、医療情報、規制対象データ。

静的プレビューには共有パスワードがちょうどよいことが多いです。顧客ポータル、社内システム、規制対象のワークフローには不十分です。

保護された静的プレビューでよくあるミス

大きな問題というより、小さな運用ミスが多いです。

ミスよりよい対応
保護を有効にする前にリンクを送る先にゲートを有効化し、プライベートウィンドウで確認する。
深いリンクを確認しないプロジェクトページ、docs、アセット、PDF を直接開く。
同じパスワードを使い続けるレビュー、公開、誤転送の後に変更する。
noindex をプライバシー扱いするnoindex は検索制御であり、アクセス制御ではない。
機密情報をそのまま公開する名前、数値、スクリーンショット、内部パスをアップロード前に伏せる。
公開後も保護を外し忘れる最終サイトを公開、保護、分割のどれにするか決める。

保護されたプレビューでも、公開サイトと同じ内容確認が必要です。パスワードは偶発的な露出を減らしますが、雑な公開を安全にはしません。

静的デプロイの流れに組み込む

パスワード保護は、デプロイ後に慌てて足すより、公開フローの一部にしたほうが扱いやすくなります。

実務的な流れ:

  1. 静的サイトを build または export する。
  2. フォルダ、ZIP、HTML 出力、フレームワーク build、ポートフォリオ、PDF 付きページをアップロードする。
  3. プレビュー共有前にパスワード保護を有効にする。
  4. レビュー担当者へリンクとパスワードを送る。
  5. 文言、ファイル、モバイル表示、アセットを修正する。
  6. 見る人が変わったらパスワードを変更する。
  7. 最終判断時に、保護を外すか残すか決める。

レビューは実際のサイトに近い状態で行えます。担当者は、後で公開されるのと同じルート、アセット、レスポンシブ挙動を確認できます。

DeployPages での扱い

DeployPages は静的公開を前提にしているため、パスワード保護も静的プレビューと限定共有のための機能です。バックエンド認証の代わりではありません。

静的フォルダ、ZIP、HTML プロジェクト、ポートフォリオ、docs export、AI 生成サイト、PDF アセットを含むページを公開し、ワークスペースのプランに含まれていればプロジェクト設定からパスワード保護を有効化できます。訪問者は公開サイトを見る前にプロジェクトパスワードを入力します。同じプロジェクトで アクセス解析独自ドメイン即時ロールバックCLI デプロイ も使えます。

流れはシンプルです。サイトをアップロードし、レビュー中は保護し、最終版を非公開のままにするか公開ドメインへ移すか決めます。

共有前チェックリスト

パスワード保護付き静的サイトを送る前に:

  1. プライベートウィンドウでリンクを開き、パスワード画面が出ることを確認する。
  2. ホームだけでなく、深いリンクをテストする。
  3. 重要な PDF、画像、スクリプト、ダウンロードへの直リンクを試す。
  4. 機密名、内部数値、社内コメント、仮パスを削除する。
  5. 強い共有パスワードを使い、チームが変更できる場所で管理する。
  6. 仕事がセンシティブなら、リンクとパスワードを別経路で共有する。
  7. いつ保護を外すか、変更するか、残すか決める。
  8. レビュー済み版を置き換える前にロールバック手段を残す。

パスワード保護は静的サイトを複雑にするためのものではありません。作品が評価され、修正され、承認されるまでの非公開フェーズを少し安全にするためのものです。

参考資料

#パスワード保護 静的サイト#限定公開 プレビュー#静的サイト アクセス制御#クライアントレビュー リンク

静的サイトを公開する

ファイルやフォルダをアップロードして、HTTPSの公開リンク、独自ドメイン、SSL証明書まで確認できます。

公開リンクを作成